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「創造の現場」高知新聞紹介記事より抜粋
帽子デザイナー 池田かよさん
帽子をかぶって、街へ自然へと駆け出したい季節になった。
「冬は防寒具となるし、真夏は日差しから頭を守る。
そして春には春色、秋には秋色のおしゃれと一年中楽しめるんですよ。」
帽子デザイナー、池田かよさんの話を聞いていると、帽子がかぶりたく
なる。新調したくなる。帽子が欲しくなるということは、気持ちが外へと
向かうことでもあるような気がする。(中略)
カタカタカタカタ。ミシンが小気味よい音を立てる。池田さんが帽子を
作り始めた。麻でできたブレードと呼ばれるリボン状のものをぐるぐる
回すようにして、手加減によって編み上げていく。ブレード帽子は頭の
てっぺんから作っていくのだ。
「おしゃれに目覚めた中学生のころね、自分の頭が大きくて、かぶる
サイズの帽子がなかったの。それなら自分で作ろうと。」
池田さんの帽子を愛用する人たちは口をそろえて言う。
「すぽっと入るんですよ」
それが実に感動的であって、帽子をかぶるという、実用的でおしゃれな
行為に目覚めるのだという。
「風で飛ばない、自転車に乗ってても飛ばない」
「帽子が自分では似合わないと思っている人がいるけど、それは絶対に
ありません。その人に似合う帽子は必ずあります。頭の大きい人は、
ちょっと濃い目の色を合わすとかね。そして帽子好きになって、かぶり
なれてくると、ますます似合うようになります。」
池田さんが作る帽子は、シンプルなデザインのものが多く、旅行用に
丸めて携帯できるなど、実用性も高い。消防士がかぶる帽子をヒントに
したレインハットも考案した。
「地方にあっても素材は最高のものを使っています。ヨーロッパなんか
では、良い帽子をかぶっていると、ホテルなどでの扱いも変わりますよ。
帽子というのは、頭の上にのせていただくものでしょう。だから、
ちょっとオカルト的な感じかもしれないけど、その人が幸せになるように
パワーを込めながら作っています。」
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